ブラック企業で働いているとどんどん感覚がマヒして何も感じなくなるようになり何がおかしいのか?入社当時にはありえないと思っていたことが当たり前になってきます。
同じようにブラック企業勤務の人にとってはあるあるネタになるかもしれませんが、
やはり絶対におかしいと思ったエピソードを紹介します。
1.新入社員は自転車で飛込み営業

私が働いていた会社では、昭和の香りがするぐらいの令和の時代に合わないぐらいのゴリゴリの飛び込みのみ営業の会社でした。
昔ながらの根性とやる気を大切にしており、効率やデータは何それ?という会社でした。
そんな必然的に生産を落としてしまう、昔ながらの文化自転車での飛込み営業。
新人は2年間は自転車にて飛込み営業を行います。
事業所から自転車で行ける近い距離なのかというとそれは違います、私の場合は自分のエリアまで約20kmぐらいでした。ママチャリに沢山の道具とカタログを積んで向かうため、自分のエリアに着くまでにもう体力はほとんど持ってかれていました。
夏場なんかは、飛込みをスタートするころには汗だくでスーツがびしょびしょで営業するような恰好ではなかったですね。
中には、自転車で○○から来たんですよと挨拶をすると、相手が少し引きながらツッコミを入れられたりと、そこから話題を広げ関係を作り紹介を貰えたりして商品の販売に繋がりました。
しかし、これは同情で買ってもらっているようで自分の実力ではないと思います。
また、自分の営業範囲自体が1~2つの市の範囲内なのでアポがあったりすると、時間が無く必死に漕いで客先に向かう事もざらにあり2回倒れてしまい、交番で休ませてもらう事もありました。
夏は熱く、冬は寒い、効率も良くない自転車での飛込み営業は本当に引きました。足の筋肉はめちゃくちゃつきました。せめてギアはつけてほしい。
2.狂気の経営経費0月間

皆さんの会社でも、コピー機のカラー印刷や余分に印刷物は作らないように!!とテレワークやビデオ会議による打ち合わせのこの時代削減できる経費は削減しようと活動していますよね?
私たちの、会社でも同じようにスタートしました。
しかし、私の会社は対面の飛込み営業の営業方法を行っているので、書面の提案書や見積書は必須です。
確かに、余分な提案書は削って紙を大切にするのは大事だと思いました。
でも、弊社の経費削減対策は、予想を超えてきました。それが、経費0月間です。
これは、会社が営業にかかる経費、ガソリン代や電気代を除く経費を一切出さないというものでした。
なので、コピー機の紙や備品も事業所でお金を出し合って購入する始末。
修理や納品に必要になった備品なども全て自腹でした。なので、働くと働くほど出費が増え実質の給料が下がっているような状態でした。
いくら、コロナで売上が下がったと言っても社員に自腹を切らせるのはマズいでしょ…
3.定時後の恐怖の勉強会

ブラック企業の皆さんは、日々数字の激詰めを受け続けていますよね。
この勉強会というなの見せしめ激詰めはまた別格です。
進捗があまり良くない社員が週に1回呼び出されて、通常ノルマとは別にノルマを設けられるようになります。また勉強会では、各事業所のパワハラの鬼の幹部たちが集まり、なぜ売れないのか?根性が足らないの繰り返し、目の前のロープレという名の見せしめパワハラが行われます。
一度ここに落ちてしまうと、どんどん通常よりノルマが増やされ、評価も底に落ちる為給料も上がらない不のループになり、持ち直すことは厳しい状況になります。
現代の差別対象と言ってもおかしくないです。
営業マンは皆この勉強会のメンバーにだけはなってはいけないと必死に数字をつくるのです。
この勉強会を受けているメンバーからすると、普段のモノが飛んできたり永遠と続くような怒号はもう気持ちいぐらいに感じるらしいです。やはり、各事業所の鬼が集まるとレベルが違うのですね。
4.欲しがりません売るまでは!!夢のまた向こうの残業代と有給
これも、ブラック企業で勤務していればあるあるですね。
有給は制度はあるけども本当に休める事はないですよね?
命知らずな人は、残業代を上司に確認し、売上もないのに残業なんてからの激詰めを何度も診てきました。
例え、その月の売上ノルマを達成していても事業所が達成していなければお前だけが、もし事業所も達成していても年間の累計がなんて言われ永遠に残業代も有休も取得する事ができませんでした。
有給は会社が勝手に消化し、その日はPCのログが残らないように別の人のアカウントを使用して業務を行うという形でした。このように、仕事をしながら勝手に有給は消化されているのが実情でした。
なのに、求人サイトの有休消化率は70%という、まるでホワイト企業かのように堂々と書いてあったのはびっくりしました。
一番引いたのは子供が生まれそうで、病院に行くため有休を使うと上司に相談した時に却下されたことですね。
流石に出産の立ち合いぐらいは大丈夫だと思ったら甘かったです。そこから産婦人科の前で上司からの電話で罵倒を受け流す自分に何やっているだろうと思いましたね。その後も、会社の嫌がらせなのか色んな社員から仕事に関しての今確認しなくても良いような事を確認する電話が沢山なりました。
結果、出産のタイミングで立ち合いができず、人生最大のイベントを逃してしまいました。気がついたら出産を終えて衰弱している妻の姿が…
ブラック企業で感覚が自分もおかしくなったのか、どうでもよくなったのか妻の母が来てから仕事に戻っている自分がいました。
今客観的に見ると、本当に人間のクズのような行動でした。それぐらい、仕事で精神がおかしくなっていたのだと思います。
まとめ
普通の人が、この記事を読んだらそんな事は流石ないだろう…こんな会社自分だったらすぐ辞める、筆者の人間性がヤバいなんて思うかもしれません。
全て実際に起こったことです。ブラック企業で中途半端に続けてしまうと、その環境に慣れてしまい、日々の数字をどうすればよいのか?と考えてしまい、転職や逃げるという思考が働かなくなってしまいます。
まさに、勉強会のメンバーにはなりたくないという事に思考が奪われているのでしょうかね。また、仕事をやりすぎて転職をしようという気力や体力がなく中々行動に移せなくなってきます。
なので、社会人は石の上にも三年と言う人がいるかもしれませんが、3年もいたらブラックに染まってしまい、逃げる気力も奪われ人としての感覚がマヒしてしまいそれこそ社畜になってしまう可能性があります。
なので、この会社は絶対に自分には合っていない、明らかにおかしい会社だと感じたら人の意見も大切かもしれませんが自分の心を信じて転職という選択肢も1つあるという事を忘れないで下さい。
まだ自分で正常な思考がある内に行動しましょう。人生は1度きりなので時間を無駄にしないようにしてください。