ブラック企業の社長は、社員を使い倒して経営している酷い人間だと思いますよね。
実際は、ブラック企業の社長は社員の幸せを自分は考えている搾取していないと本気で思っている社長もいます。やっている事はただの搾取だろうと思いますが…
今回は、実際に年間休日70日ちょい、サービス残業、月給16万というブラック企業を経営している元祖父と話した内容を紹介いたします。

ブラック企業社長の経営論1:他の仕事が出来なくて路頭に迷ってしまうかもしれない人の最後の受け皿
祖父の会社には、ハッキリ言って訳アリの人が多く勤務していました。
学力が著しく低かったり、前科があり中々就職できなかった人など。
そんな働く意思があるが、拾ってくれる会社が無かった人たちが犯罪に手を出してしまわないよう、路頭に迷わないように最後の受け皿としてこの会社がある。慈善活動だと言ってました。
確かに、それはあるかもしれませんが、そういった訳アリの人達の立場を利用して生活最低限度で働かせる人材を確保しているように感じました。
ブラック企業社長の経営論2:最低限の給料、最低限の休みは仕事を集中するために大切な事だ
まず、最低限の給料だけだと人は娯楽ができず、生活を維持させることに集中するようになるというのです。下手に貯金ができると、娯楽を覚え、よりお金を稼ぎたいと欲が出るようになり思考をするようになる。思考をするようになると、よりお金が稼げる方法が無いか?や転職するための生活費などが溜まってしまい、人材が流出してしまう危険があるとの事です。
休みを最低限にすることで、日々会社に来ることを習慣化させることで毎朝歯を磨くぐらい当たり前のように生活の一部に仕事を入れる事によって半年もすれば人はその状況に疑問を持たなくなるそうです。
下手に、休日とお金があると友人遊んだりして、外部の情報が入り自分がおかしいと気づく人間が発生しやすいため、最低限が一番良いのだそうだ。
結果、最低限の給料と最低限の休日に設定すると、会社内が自分のコミュニティになり幸福度も増し離職率もとても低いのだそうだ。
この、外部との交流を遮断し閉鎖的なコミュニティに依存させる方法は宗教と同じ手法です。
ブラック企業社長の経営論3:食べる事さえできれば人間は生きていける
人間お金が少なければ、食べ物にお金を使うようになる。
食べ物を食べる事ができれば人は生きていける!それが祖父の考えである。
祖父は人をお金ではなく食べ物で胃袋をかっちりと捕まえる天才でした。
従業員が生活が厳しいのを耳にすると、食材や食べ物を定期的に従業員に配っていました。
給料に対しての不満が出る前に、食事が満足にできていない人間に食べ物を与える方が、相手の満足度も上がるし、金を出すより現物の方が安上がりで済むし、お金と違っておかわりをくれという心理にならないのだそうだ。
これが、現金による支給をすると、人は期待しもらえない期間が長いと不満が貯まるのだそうだ。
確かに、コロナ化の10万円の支給も貰える事がありがたい事であるが、2度目がないかと期待してしまったり貰えるかと思ったら貰えなかったりと不満が積もった。
祖父は最低限のお金で、食べ物を満足に食べれない人間は、ギャンブルや余分な買い物など碌な使い方をしていないだらしない人間だと考えており、それこそ現物支給が一番良いと色々試した結果学んだそうだ。
お金を渡すと、相手はすぐに浪費をしてしまい、勝手にこちらに期待し不満を募らせる、感謝すべき人間に恨みの感情を抱くようになるのだそうだ。恨みは自分の関係ある人にしか向かない。なので、お金で困っている人間に対してお金で助けようとすると恨みしか返ってこない。だから現物支給が良い。
ブラック企業社長の経営論4:自分で考えられる奴は必要ない
ブラック企業では、自分で考えられる人間はマイナスの存在になるというのです。
言うなれば、単純作業の業務で身体さえ動ければ仕事が回せる現場では、考える人間は疑問を持ち邪魔になるのだそうだ。
改善案や、労働環境のおかしな点を見つけてしまい、別の社員にここは、こうダメだや疑問を共有しようとするのです。
そうすると、何も考えていない従業員達もおかしいと疑問に持つようになると、会社を辞めてしまったり、現状の環境で満足できず不満が募り真面目に働かなくなる社員の割合が増えてしまうのだそうだ。
なので、面接でそういった人間はその場で切るのだそうだ。
まとめ
ブラック企業は、従業員にとって不幸をもたらす存在かもしれませんが、中には他で働くことができない人達の最後の受け皿の役割があるという事もあるみたいです。
祖父の経営方法は、道徳を考えると全く賛同をしたくはありませんが、その環境で幸福を感じている人達の生き方も否定はしたくないのでそれも一つの形なのかなと思いました。
実際に、祖父の会社はサービスも好評で離職率も低いので、自分も含め普通の人からみるとブラック企業に見えるかもしれませんが、見方を変えるとホワイトなのかもしれませんね。
私は、そのような労働環境では働きたくはありません。
この話をまとめると、常に現状に疑問を持ち考えて生きて搾取される側にならないように立ち回る事が大切だと思います。
皆さんも、ブラック企業に入社しないように、企業分析をしっかりしましょう!!