退職を決めたのに、直属の上司に言えない。言おうとすると心臓がバクバクして、タイミングを逃す。これ、全然珍しくないです。むしろ「言いにくい」と感じる職場ほど、日々の空気がピリついていたり、引き止めが強かったりして、普通に怖い。
ただ、「退職 直属の上司に 言いにくい」問題は、気合いで突破するより段取りで勝つ方がラクです。言う日を決める。面談を取る。言う言葉を固定する。退職日と有給消化を先に逆算する。これだけで、ぐっと言いやすくなります。この記事では「切り出し方の型」「引き止めの返し」「揉める上司への保険」まで、実務で使える形に落とします。
言いにくさの正体を分解する
「言いにくい」と一言で言っても、中身はいくつかに分解できます。ここを分けると、対策が立てやすくなります。
- 怒られそう:説教、人格否定、圧をかけられるのが怖い
- 引き止めがしつこそう:退職日がズルズル伸びそう
- 理由を詰められそう:納得させないと辞められない気がする
- 迷惑をかけそう:人手不足で申し訳ない
- 評価を下げられそう:退職するだけで嫌味を言われそう
この中で一番厄介なのは「納得させないと辞められない気がする」です。ここがあると、退職の話が“相談”になってしまい、引き止め地獄に入りやすい。
もちろん丁寧さは必要ですが、「辞めたいと思っていて…」と相談モードにすると、相手は説得のスイッチが入ります。言いにくい上司ほど、通知に寄せた方が早いです。
退職を言う前に準備する5つ
言いにくい上司にぶつかる前に、こちらが“準備で勝つ”のがコツです。準備があると、言葉が出てこなくても進められます。
- 退職希望日(在籍終了日)を決める
- 最終出勤日(有給消化を含めて逆算)を決める
- 有給残日数を確認する(数字で)
- 引き継ぎの骨格を作る(業務一覧だけでも)
- 退職届の雛形を用意する(すぐ出せる状態に)
この5つが揃うと、面談で詰められても「退職日」「引き継ぎ」「有給」の話に戻せます。逆に何も決めずに行くと、上司のペースで引き延ばされます。
タイミングはいつがいい?(現実の選び方)
理想を言えば「繁忙期を避ける」「落ち着いている時に話す」ですが、ブラック気味の職場はずっと忙しいことも多いです。なので“現実的なベター”を狙います。
おすすめは、週の前半・午前中・面談後に予定が詰まっていない時間帯。揉めても午後にリカバリできるし、あなたも帰って立て直せます。逆に金曜夜に言うと、週末までモヤモヤが残りやすい。
「いつまでも言えない」を終わらせるコツ
タイミングを探し続けると、永遠に言えません。現実的には、次のルールが効きます。
- 「〇曜日の午前に言う」と日付で固定する
- 前日までに面談枠を確保する(逃げ道を消す)
- 言う内容をメモにして持っていく(読み上げてもOK)
面談の取り方(チャット/メール例文)
言いにくい上司ほど、いきなり呼び止めて話すのは難しいです。なので、先に「短い面談」を取りにいきます。ポイントは、面談依頼の時点で“退職”を匂わせすぎないこと。逃げられる上司もいるからです。
チャット例(10〜15分枠)
メール例(予定が合わせにくい上司向け)
※「相談したい件」の段階で止めておくと、面談枠を取りやすいです。どうしても先に言う必要があるなら「今後の働き方について」くらいの抽象度に。
伝え方の基本:結論→日付→引き継ぎ
面談が取れたら、伝え方はテンプレにします。言いにくい上司ほど、会話が脱線しがちなので、こちらは“型”で進めます。
- 結論:退職します(相談ではなく決定)
- 日付:退職希望日、最終出勤日
- 引き継ぎ:計画を作り、範囲と優先順位を相談したい
基本の口頭例(短く、固定)
この言い方の狙いは、「理由」ではなく「日付」と「段取り」に話題を寄せること。言いにくい上司ほど、理由で殴ってくるので、こちらは土俵を変えます。
退職理由はどこまで言う?(安全なライン)
上司が怖いと、理由を完璧に説明しないといけない気がします。でも、理由を細かく言うほど、突っ込まれます。なので、安全なラインに留めます。
- 「一身上の都合」
- 「キャリアの方向性を変えたい」
- 「家庭の事情」
- 「体調面の都合」
- 会社や上司への不満を詳細に語る(反論と説得が始まる)
- 転職先の情報を出しすぎる(詮索・圧・妨害に繋がることも)
- “相談”の雰囲気を出す(「考え直せ」に誘導されやすい)
ブラック気味の職場なら、理由は「短く・繰り返す」が最強です。理由を増やさないほど、相手は粘りにくい。
引き止めが来た時の返し方(テンプレ)
言いにくい上司ほど、引き止めは強い傾向があります。ここでのコツは、議論しないこと。相手は“納得させたい”のではなく“辞めさせたくない”だけの場合が多いです。
感謝を挟むと角が立ちにくく、結論で止めると長期戦になりません。毎回この型で繰り返すと、相手が飽きます。
条件提示(給料上げる/部署変える)への返し
説教・圧(裏切りだ等)への返し
退職日を伸ばそうとする(後任が決まるまで等)
上司が怖い・話が通じない場合の保険
世の中には、話が通じない上司がいます。怒鳴る、人格否定する、退職届を受け取らない、脅す。そういうタイプは、会話で攻略しようとすると消耗します。保険を用意しておくと安心です。
- 怒鳴る・物に当たる・威圧する
- 「辞めるなら損害賠償」など脅しを口にする
- 退職を“許可制”のように扱う
- 退職の話をした途端、仕事を増やす・嫌がらせをする
保険1:やり取りを文章に寄せる
口頭で揉めるほど相手の土俵です。面談後に「確認メール」を送るだけでも、話が締まります。
保険2:退職届を“すぐ出せる状態”にしておく
引き止めが強い職場ほど、退職届が盾になります。提出自体の方法はいくつかあるので、受け取り拒否が出ても止まらない形にできます。
保険3:第三者の介入を検討(相談先/退職代行)
心身が削れるなら、退職代行を使って連絡窓口を外に出す選択もあります。特に「上司と話すだけで体調が悪化する」なら、合理的です。
退職届と有給消化を崩されない進め方
上司に言いにくい人ほど、「言えたあとに崩される」も怖いはず。なので、退職は“手続き”で固めます。
- 面談で退職意思と退職日を伝える
- 同日〜翌日に退職届を提出(口頭だけにしない)
- 引き継ぎ計画(業務一覧)を提示し、優先順位を決める
- 有給消化の申請を記録が残る形で出す
- 以後は「日付・引き継ぎ・有給」だけを話す(理由は増やさない)
この流れにすると、上司が感情的でも、会社の手続きは進みます。逆に、言ったのに退職届を出さずに数週間放置すると、引き止めの時間が増えてしんどくなります。
使える例文まとめ(状況別)
面談を取る(チャット)
退職を伝える(口頭)
理由を聞かれた(短く)
引き止めが続く(繰り返す)
仕事を増やされそう(優先順位)
よくある質問(Q&A)
Q1. 退職を伝えたら泣きそうで怖い
泣いても大丈夫です。人間だし、普通にストレスです。対策としては、言う内容を紙に書いて読み上げる、短い言葉だけに絞る、面談時間を10分で区切る。これだけでかなり違います。
Q2. 上司が忙しすぎて面談が取れない
短い枠(10分)でいいので、候補日時を複数出します。それでも取れない場合は、メールで「退職の意思」と「退職希望日」を先に送ってしまう方が進むこともあります(職場の文化による)。
Q3. 退職理由を正直に言えない
正直に言う必要はありません。角を立てずに辞める目的なら、抽象度を上げた理由で十分。理由を増やすほど相手は粘りやすいので、短く固定が安全です。
Q4. 退職日は会社が決めると言われた
現場ではそう言われがちですが、退職日はあなたの人生の予定でもあります。退職希望日を提示し、引き継ぎの範囲調整で現実解を探す方が建設的。延々と引き延ばされるなら、手続きの出し方(退職届の提出方法)や第三者の活用も視野に入ります。
Q5. 退職を言った後に気まずい
気まずさはほぼ確定で起きます。なので、気まずさを消すより、「退職日までにやること(引き継ぎ・有給・手続き)」に集中して、淡々と終わらせる方がラクです。
まとめ:言いにくい上司には“段取り”で勝つ
退職 直属の上司に 言いにくい時ほど、気合いより段取りが効きます。面談を取り、結論→日付→引き継ぎで伝え、理由は短く、引き止めは同じ型で返す。退職届と有給申請を記録に残し、手続きで固める。これで「言いにくさ」はかなり軽くなります。
- 退職日・最終出勤日・有給を逆算して決める
- 伝える言葉はテンプレ化して短く
- 引き止めの議論に乗らず、日付と段取りへ戻す
- 口頭より書面・記録に寄せて進める
- 危険なら第三者(相談先・退職代行)も選択肢